らーめん風風vol.1(大分市末広町)
何も見えない漆黒の闇に、ただ風の唸り声だけが恐ろく響いていた。
暖かい部屋の中にいても、その外の寒さは容易に想像出来るくらいに寂しいまでも迫力のある風音。
CDデッキから流れるジャズに身を任せ、酔うという忠誠を見せることでロックグラスの酒を味方につける。
今、オイラを守ってくれるのは、琥珀色をした君だけ‥
もう長いこと友達をしてくれている君に感謝の気持を伝え始めた頃、闇が少しずつ白み始めた。
気が付けば、もう朝なのか‥
明るさは一万人の味方に値する。
カーテンを開け広げるとビルの谷間から、氷のように冷たくも真っ青な空が目に飛び込んで来た。
煙草に火を着け、小銭を掴んだオイラ。
自動販売機で酔いざましの缶珈琲でも買おうかと部屋を出ると、家の前のHOMEWIDEの駐車場には薄っすら雪がしがみついていた。
陽があたれば10分もせずに消えてしまうくらいの儚い粉雪だが‥ん‥確かに寒い。
(―.― ;)
午前中はうとうととしながらも部屋の掃除なんかをして過ごす。
そもそもが何も無い狭い部屋。
掃除なんてたいそうな事を書いてみたが、やることといえば右にある物を左にやる程度。
( ^ ^ ;)
それでも、うとうと‥うとうと‥
やはり時間が掛かってしまうのが、寂しい男の一人暮らしである。
(↑おかげで本日、放送のれじゃぐるを見逃してしまった‥)
Σ(°□°;)
悔やんでも、仕方ないか‥
気を取り直し、家を出る。
店の仕入れを簡単に済ませ、本日は久々に、大分駅前の【風風】に訪麺した。
( ̄ー+ ̄)
昨年、9月にOPENした店で、開店初日にまんをじして来店し、デフォルトの
「しょうゆらーめん」を食べて以来である。
( ^ ^ )
オイラが来店した18:00前、先客は無く店員のおじちゃん、おばちゃんもカウンタ―の中で手持ちぶさたをしていたようだ。
真ん中くらいの椅子に腰掛け、今回は「広東めん」を注文した。
しかしながら、この時間に来店客が一人もいないとは‥
( ^ ^ ;)
まさしく店名の『風風』を思わせるべく、風通しがぷうぷうと良いとは洒落にならない。
(^。^ ;)?
長いカウンターだけの店、17席の椅子がずらりと並んでいるのが、余計に淋しさを引き立てるようだ。
オイラの注文を受け、おじちゃんが中華鍋に火を入れる。
ズジャジャジャァ~と勢いの良い音と共に具材の炒まる香ばしい香りが漂って来るのが心地よい。
(* ^^ *)
待ち時間5分少々、カウンタ―の上にオイラの「広東めん」が姿を現すこととなった。
しかしながら、実にデカイ丼である。
Σ( ̄○ ̄;)
結構な幅がある丼の中には、キャベツ、竹の子、キクラゲ、ネギ、豚肉、ピーマン、人参などを使った餡がたっぷりと乗っている。
これで、ワンコイン‥コストパフォーマンスは実に高い。
(* ^^ *)
デフォルトの「しょうゆらーめん」に餡が掛かった状態で、スープは同じく濃い茶色をした醤油スープ。
レンゲで一口、ズズズ~ッ‥
( ̄ー ̄)
ガラの出汁に癖は無く、しっかりと醤油を主張したスープである。
あくまであっさりとし、中華のスープを思わせるところは以前の感じたまま。
《らーめん風風vol.2に続く》
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