まぁ、重さ的には金と同重量の胡椒となるとかなりの量になるに違いないが、金と同等に扱われていたというからには、貴重なスパイスだったのだろう。
日本には中国、胡を経て8世紀頃に伝来したらしい、奈良東大寺の正倉院には胡椒の粒が保管されていると聞く。
胡とは、漢民族が、中国の北部や西部の異民族(とくに遊牧民族)を卑しんで呼んだ言葉らしいのだが、また時代々でその対象は変わっていったようである。
「胡瓜(きゅうり)」のように、これらの異民族由来のものである事を示す言葉が多く残るが、これは余談ということで‥
(^。^ ;)?
日本人から見ると、西洋料理や中華料理に使われるスパイスとのイメージが強いが、唐辛子が伝来する以前には日本でも辛味の調味料として多用されており、うどんの薬味としても用いられていたというから驚きである。
Σ( ̄○ ̄;)
九州北部地方においては、南米原産の唐辛子の事を「胡椒」と呼ぶ事がある。
例えば、オイラの大好きな「柚子胡椒」などは唐辛子を使って作る。
これは、一説に大陸(唐土)との交易で潤っていた地域では「唐枯らし」に音が通ずる「トウガラシ」の呼び名を避けたためといわれると書かれていた。
(* ^^ *)
そう言えば、胡椒のことをわざわざ「洋胡椒」という人がいるなぁ‥
こうやって調べてみると、奥深いものである。
まぁ、普段、何気なく置かれている胡椒。
ラーメンには、胡椒は不要だ!という人もいるし、前もって掛かって出て来たラーメンの胡椒に腹を立てる人もいる。
それかと思うと、中には出来上がったラーメンの味を確かめずに、胡椒をたっぷり振り掛ける人も少なくない。
(`ε´)
オイラにしてみれば、せめて一口食べてからにすればよいのにと思うのだが、実は、それが常連客で、自分の好みでそうするならば文句は挟めない。
とにかく、この胡椒というものに対しては、昔からフリークの間では、賛否両論、色々と白熱した議論が持ち上がるのである。
( ^ ^ ;)
しかしながら、これだけの歴史ある貴重なスパイス。
普段は胡椒などあまり使わない人もいるとは思うが、折角お店が用意してくれているのだから、味の広がりを楽しむ為に、明日のラーメンには胡椒をひと振り、振り掛けてみてはいかがだろうか。
(≧▽≦)ゞ