うどん・そば 梅乃家Vol.1(大分市要町)

ラーメン聖人

2009年05月11日 18:37

大正時代から駅弁を販売してきた『梅乃家』は、2007年11月限り大分駅より撤退をしている。

今でも惣菜や弁当を製造販売している会社だが、県南のスーパー「マルミヤ」が買収したという話を聞いたことがある。

ただ、大分駅からは撤退したものの、1番ホームに駅の立ち食いうどん・そばの店を残しているのはご存知だろう。

( ^ ^ )

本日は、その立ち食いそばの店【梅乃家】に訪麺してみた。



オイラは福岡市の早良区に自宅があった頃がある。

(博多区→城南区→南区→早良区→博多区と転々と引っ越していたオイラである)

( ^ ^ ;)

電車や地下鉄で出勤した朝、博多駅の立ち食いそば屋がオイラのお気に入りの朝食屋だった。

(* ^^ *)

サラリーマンで賑わう明け方の立ち食いそば屋。

食券を買って食べ始めるまで3分と掛からない。

カップ麺より早い立ち食いそば屋は、出勤を急ぐ我々サラリーマンには、たいへん嬉しい存在だったのである。

(≧▽≦)ゞ

今では、朝を急ぐこともなくなったが、たまに無性に駅そばが食べたくなり、わざわざ入場券¥160を払ってホームまで食べに行く。

旅に列車を使う者には、駅弁が思い出を演出してくれるが、出勤や出張に電車を使う者には、やはり立ち食いのうどんやそば、ラーメンなんかが心に残るようである。

(* ^^ *)

(↑そりゃ、アンタだけだろ‥)



カウンターの内側に暇そうに座っているおばちゃんに「かしわそば」を注文。

「はぁ~い」と立ち上がると、ストッカーから冷凍麺を取り出しテボに投げみ、お冷やをコップに注いで出してくれた。

天カスが入った大きなタッパーをオイラの目の前にポォ~ンと置くと、茹でて温まった麺を丼へ入れ、ツユを掛けたらかしわとネギを散らして「はい、どうぞ」とにっこり。

(* ^^ *)

相変わらず駅そばは早い。

注文して2分も掛かからずに目の前に提供される。

タッパーに入っている天カスはかけ放題。



関東方面では、天カスを乗せたそばは、「たぬきそば」と呼ぶと聞いたことがある。

当然、かけそば以上の価格になるのだろから、天カスかけ放題は、いかにも九州らしいサービスである。

( ^ ^ )

丼を両手で持ち上げ、ズズズズズ~ッとツユからいただく。

(●^o^●)

かなり透明感のあるツユは薄味だがダシの風味が良くなかなか美味い。

そばは、コシがあり、ツルンツルンとした食感でのど越しが良い。



「そば」として販売するには、そば粉を30%以上使用していなければ表示が認められない。

そういうところからしたらギリギリ30%というところだろうか、かなり小麦粉が混ざったようなレトルト感があるが、これはこれで実によろしい。

(≧▽≦)ゞ

およそ、つゆ、麺とも規格品の味で、これといって優れたところがあるわけではないのだが、つゆとそばのバランスはたいへん良いように思う。

以前にも書いているように、意外に蕎麦好きなオイラである。

(* ^^ *)

挽ぐるみの風味豊かな蕎麦は格別だし、ダシにこだわった蕎麦には食べながら至福の喜びを感じる。

ただ、立ち食いそばは、なんといってもその値段と気軽さが魅力である。

もう少し香りがとか、ダシの旨味がとか、そんな本格派を求め過ぎるのはナンセンス。

( ^ ^ ;)

立ち食いの駅そばの味わいは、そんなところには無いのである。

ふ~んわりとホームの風にあたりながら、熱いそばを啜り込む。



甘辛く味付けされた鶏肉がそばによく合っている。

(* ^^ *)

かしわそばといえばその昔、思い出すのが、ここ大分駅。

《うどん・そば 梅乃家Vol.2に続く》
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