2009年05月09日

カップヌードルVol.1(日清食品)

世界初のカップ麺である「カップヌードル」、日清食品のロングセラー商品である。

時代とともに様々な風味の商品や、「ミニ」や「BIG」などの異なるサイズの商品を発売して37年もの歴史がある「カップヌードル」だが、この度、具の肉を変更することになった。

あの一風変わったサイコロ状の乾燥肉である。

( ^ ^ )

ネット上では「謎の肉」や「あの肉」などと呼ばれているようだが、この肉は「ダイスミンチ」という。

日清食品の発表によると、肉変更は「新しい進化」「品質の向上の一環」で、4月20日から新カップヌードルを全国で発売したとのこと。

新しく開発したチャーシュー肉については、「ジューシーな豚肉の旨味が特徴の本格的な角切りチャーシュー」としており、コロッとしたことからコロ・チャーと名付けている。

そして、この具材強化で おいしさがさらにアップするということらしい。

(* ^^ *)

しかしながら、「謎の肉ファン」という人達も存在して、ネットではダイスミンチが無くなることを惜しむ書き込みをたくさん見た。

( ^ ^ ;)

大袈裟かも知れないが、一つの時代の変化ということかも知れない。

二日酔いで迎えた本日。

訪麺すらする気力も無い。

(―.― ;)

ならば今回は、ダイスミンチを懐かしみ、旧【カップヌードル】について書くことにしよう。

(* ^^ *)

カップヌードルVol.1(日清食品)

フラフープが大流行し、長嶋茂雄氏が読売巨人軍に入団した昭和33年。

その年の8月25日に「急速油熱乾燥法」を生産現場に取り入れた日清食品が世界で初めての即席麺「チキンラーメン」を発売したということは、毎回、blog記事に書いている通りである。

( ^ ^ ;)

「すぐ美味し~い♪凄く美味し~い♪」というCMでお馴染みの「チキンラーメン」は、お湯を注いでたった二分、麺に味がついている為、スープを作ったり、麺を茹でるという手間が一切かからない。

( ^ ^ )

当時を想像すると、ラーメンは店や屋台でしか食べられなかったわけで、それが簡単に家庭で作ることが出来るということは、驚くほど素晴らしい画期的な商品だったはずである。

!(b^ー°)



しかしながら、色々と書物を読んでみると、そう簡単には売れなかったようである。

( ^ ^ ;)

そもそも、たった二分で出来上がるラーメンというもの自体が信じ難く、値段も一個35円。

茹でうどんが一玉6円程度だったというから、決して庶民が買いやすい金額ではなかったようである。

( ̄ロ ̄lll)

それでも、努力し工夫した宣伝活動が徐々に効を奏し、実際に食べた消費者は、その便利性、美味しさなどを確認した人々が買い求めるようになり、やがて今の人気となったということのようだ。

(* ^^ *)

その後、昭和37年、明星食品からスープを小袋に入れたスープ別添えタイプの「スープ付明星ラーメン」が発売されている。

( ̄ー+ ̄)

乾燥した麺を三分間煮て、その中に粉末スープを入れるという一般的な今の袋麺の原型である。

スープが別添えになったことで、醤油味や塩味、味噌味と、味の多様化が進み、また家庭の主婦が栄養面に考慮し、野菜や卵といった具材を加えることで、その度に違ったオリジナルなラーメンを楽しむことが出来るようになったのだ。

( ̄^ ̄)y-~~

いってみれば、日清食品がインスタントラーメンの産みの親なら、明星食品は育ての親といっても過言がないような気がする。

(↑アンタの勝手な持論だろ‥)

(^。^ ;)?

その後、数々の企業がインスタントラーメン業界に参入。

独自の研究開発から、より味の多様化というソフト面が進み、麺の進化というハード面へと続いているのである。

( ̄ー+ ̄)v

しかしながら、その歴史の中で忘れてはならないのが、今回の「カップヌードル」ということだろう。

昭和46年、日清食品の安藤百福会長が新たに送り出し、インスタントラーメン史に次なる1ページを刻んだ食品である。

当時、袋麺が30円程度。

カップヌードルは100円で売り出されたのである。

( ^ ^ )

昭和41年に「チキンラーメン」のアメリカ進出の為に渡米した会長が、チキンラーメンをカップに割り入れ、お湯を注いだアメリカ人を見たことから発想したそうだ。

カップに入れて販売出来れば袋から取り出す必要もなく、湯さえ入れればカップが直接、鍋、丼の代わりとなる。

《カップヌードルVol.2に続く》



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Posted by ラーメン聖人 at 16:56│Comments(0)ラーメンコラム・他
 
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