2010年01月03日

2009年ゆく麺くる麺Vol.2(ラーメンコラム)

《2009年ゆく麺くる麺Vol.1より続き》

その出来は日によって、あるいは運によっても異なってくる。

それが、手作り感のあるラーメンなら尚更のことだ。

まずは、その日の自分の嗜好に合わせて訪麺店が決まる。

身体があっさり系を求める日もあれば、こってりオイリー系、濃厚系を求めている日もある。

醤油ラーメンが食べたいのか、豚骨ラーメンなのか、味噌だったり塩だったり、はたまたトッピング完成系だったりとその日その日で身体が求めるラーメンが決まるのだ。

(`∀´ゞ

2009年ゆく麺くる麺Vol.2(ラーメンコラム)

大黒龍(大分市津守)

その内の厳選された一軒に入って注文が終わるまでは、オイラは獲物を追う獣のような気分になる。

( ^ ^ ;)

(↑そこまで鬼気迫ってはないだろう‥)

カウンターに腰掛け、まずはお冷やをキュ~ッと一杯。

今から出会うであろう本日のラーメンを前に、まるで、初めてのお見合い前のドキドキと落ち着かないような自分をクールダウンさせておく必要があるのだ。

(↑あんた、お見合いの経験なんか、ないだろ!)

(・◇・)?

昼時の混んだ店内では、店主が次から次に麺を茹で上げ、一つ一つの丼の中に、ラーメンという小宇宙を完成させてゆく。

そのパフォーマンスをじっくりと見とれつつ、メニューなどのチェックをしているオイラがいる。

(* ^^ *)

客の混む時には、台の上にに並べられた大小、数個の丼を一度に作る職人技には、いつも感心させられる。

グワシッと木箱に入った麺を鷲掴みに沸騰している寸胴の中に投げ込む。

その麺を茹でるわずかな間に並べられた丼の中に次々とタレが入ってゆく。

パッパッパッとおまじないのごとく魔法の粉がふられ、大きな寸胴から金網の笊でこしながらスープが丼に移される。
麺は長い箸でササッと混ぜほぐしたら、やがて柄の付いた平たい笊で一杯ずつの量にあたる麺がラーメン本来の姿となり、取りあげられる。

細い麺などは、茹で時間1分程度、チャッチャッという心地よい音とともに湯切りされた麺が、すぐさまスープの張られた丼に流し込まれるように移される。

数玉入っている麺の中からきっちり一人前の麺を笊にさらう、これはもう職人、匠の技である。

( ̄^ ̄)y―~~

タイミングにスピード、力が要求されるこの作業がこなされると次は、小宇宙をつかさどる星座のごとくトッピングが始まる。

これは店により、スタイルが少々変わるのだが、麺を茹でた店主がトッピングをのせる場合や奥さんや別のスタッフする場合もある。

しかしながら、その連係プレーは、まるで無駄なものがなく、流れるようなリズムは実にスムーズで心地よい。

(* ^^ *)

まずは、中央にもやし座が盛られ、その手前に一等星のごとく輝きを放つのが2枚並んだチャーシュー座だ。

左側にのるのは、シナチク座にゆで卵座。

右手中央にネギ座が現れ、意外に力強く輝くのが海苔座である。

2009年ゆく麺くる麺Vol.2(ラーメンコラム)

《忠龍軒(玖珠郡九重町)》

最後は、天の川のような胡麻座がかけられ丼の中の小宇宙が完成する。

♪d(⌒〇⌒)b♪

やがて、湯気をあげ運ばれて来たその小宇宙を前に、割り箸のパチンという音の合図でオイラの銀河鉄道の旅が始まるのだ。

まずは、店主が作ったと同じ向きに丼をオイラの方に向ける。

当然、店主も客側から向いた状態で盛り付けているはずだからである。

要は、それがこのラーメンを一番美しく見せる角度、正面ということなのだ。

!(b^ー°)

本日、初めて合うラーメンの表情にうっとりとしつつ一息つく。

今から始まる会瀬に高ぶる気持ちを落ち着かせるのだ。

《2009年ゆく麺くる麺Vol.3に続く》


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Posted by ラーメン聖人 at 10:37│Comments(0)ラーメンコラム・他
 
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