2010年01月13日

だるま堂Vol.1(北九州市小倉北区)

明日、世界的な大寒波は九州にもやって来るそうだ。

Σ( ̄ロ ̄lll)

天気予報では、雪のマークがほぼ全国に付いていた。

寒いのは極端に苦手なオイラである。

(↑アンタ、暑いのも極端に苦手なんだろ!)

灰色をした曇り空の下、冷たい風が吹いている。

まだまだ春は遠いようだ。

( ^ ^ ;)

本日の訪麺は、ちょっと趣向を変えまして‥と、小倉にやって来た。

駅を出て、賑やかな『魚町銀天街』の路地にポツリと現れる『鳥町食道街』。

ここだけ時の流れが止まっているかのような佇まいである。

この両手を伸ばせば届くくらいの細い路地街は、戦後の闇市から発達したところ。

小倉をご存知の方なら知る人ぞ知る食道街で、昭和20年から小倉の台所として食を支えて来た。

ぷら~っと歩いてみたが、現在、狭い通りの両側には27軒の食べ物屋がひしめいている。

本日、来店した店はその入り口のすぐ左、【だるま堂】である。

( ^ ^ )


だるま堂Vol.1(北九州市小倉北区)


どこかで聞いた名前ではないだろうか?

小倉といえば、パンチパーマと焼うどん発祥の地。

( ̄ー+ ̄)

そうそう、あの焼うどんの発祥の店なのである。

(`∀´ゞ

店内はカウンターのみで6席程度。

腰の曲がった白髪のお婆ちゃんが一人で切り盛りされている。

オイラが来店した時、先客は一名。

焼うどんとご飯を食べていた。

オイラがガラガラ~ッと店を開けた時点で麺を焼き始めていたお婆ちゃん。

小倉の焼うどんには、乾麺のうどんを使う為、前もって硬麺に茹でてあったものをザルから取り出し、ボールに入っている豚肉の脂の塊を鉄板で溶かして素早く焼いている。

オイラがカウンターに腰掛け、差し出されたお冷やを受け取った後には、もうすでにキャベツが投入されていた。

( ^ ^ ;)

アハハ‥ここのお婆ちゃん、客の注文とか聴かない人なんだよね。

確かに、この店のメニューには、「焼うどん」と、それに玉子を使用した「天まど」しかない。

カウンターの角に備えらた小さな鉄板で、一心不乱にうどんとキャベツを炒めているお婆ちゃん。

たまに、後ろから流れるラジオの放送を聞きながら、ウフッウフッ‥と微かに笑い声をあげる。

お婆ちゃんの中には、もう客の存在はない。

(^。^ ;)?

向き合っているのは、ただ小さな鉄板とラジオだけ‥

ひたすら炒めると皿を取り出し、出来上がった焼うどんをのせて、「はい、どうぞ~」である。

ヾ(≧∀≦*)〃


だるま堂Vol.1(北九州市小倉北区)


始めて来店した方は、小さい‥と思われる人も多いだろう。
確かに、口の大きな人が詰め込んで食べれば三口で終わるかもしれない量である。

ついでに、ご飯も注文したオイラ。

たくあんが二枚乗った小皿とともに出てくるご飯茶碗も子供が食べるくらいの大きさなのである。

Σ(°□°;)

まぁ、それを高いと思うか安いと思うかは人それぞれ。

( ^ ^ ;)

ただ、以前からずっとこれなのである。

久しぶりに食べるこの店の焼うどんからは、富士宮焼そばにも似た魚介風味が漂ってくる。

小倉の焼うどんに使う削り節粉にはアジ、サバ節を使用するという申し合わせがあるのだが、ここのはそうなのだろうか。

確かに香り高い仕上がりにはなっている。

乾麺の平べったく細い麺は、真っ黒に近い状態。

(`∀´ゞ

乾麺うどん独特なムチッとした食感にソースの味が絡みついている。


だるま堂Vol.1(北九州市小倉北区)


あまりスパイシーさを感じないソースで酸味もなく、うどんという麺には良く合っている。

たまに焦げたところがあるものの、それはこの店のご愛嬌。

( ^ ^ ;)

キャベツは芯も細かく刻んであり、ほどよい甘さと食感を感じさせてくれる。

ん~、飾り気のないあの頃の味って感じなんだろうなぁ。

( ^ ^ )

いろいろな食べ物に発祥といわれている店はよくあるが、現代的な嗜好もあり、時代とともにその味も当時とは少しずつ変化していくものである。

オイラがこの店で生まれた当時の焼うどんの味を知るはずもないが、多分、昔からこういうヤツだったんだろうなぁ‥と思わせる味わいがそこにある。

(`∀´ゞ

《だるま堂Vol.2に続く》


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Posted by ラーメン聖人 at 01:16│Comments(0)飲食店・食べ物
 
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